歯の教室

害が最も少ない治療

 害が少ない治療とは何でしょう?

 歯はもちろん、歯の中の神経・血管には再生能力がなく自然に治ることはありません。つまり、歯を削ったり、歯の中の神経・血管を取ったりすると二度と元通りにならないのです。ましてや、歯を抜いてしまったらお口全体に少しずつ被害が拡大していくことになります。歯肉、顎骨(歯を支えている骨)、歯根に付着している歯根膜という重要な組織、顎骨の中の神経・血管などは再生能力があり少しずつある程度まで再生してくれます。

 さて、害が少ない治療ですが、それは、再生しない組織と再生力が弱い組織に対する治療を必要最小限にとどめることです。つまり、その症状や病気を治すために、原因を探り、その原因だけを除去し必要以上に除去しないことです。具体的には、出来るだけ歯を削らない、歯の神経を取らない、歯を抜かないで患者さんの症状を治すことです。そのためには、あらゆる技術を身に付け、成功経験豊富であることが必要になります。新井歯科では、開業当初(2014年現在で26年前)から害が少ない治療を徹底してきたため、それが可能なのです。

出来るだけ歯を削らない

 虫歯で軟化している部分だけ削り、プラスチックやセメントを詰める治療を優先する。詰める治療では治療効果が低く材質の持ちが悪いと判断される場合は、金属やセラミックを被せる治療になりますが、その場合は出来るだけ最小限で部分的に被せることからはじめます。歯の崩壊が大きいため全体を被せるのは最終手段です。その際は、歯根の治療、歯に土台を立てる治療のための型取りと接着作業、土台の上に被せる金属冠やセラミック冠などの被せものの型取り、製作、接着作業などの全てを完璧にできる歯科医院に任せなければ、歯の寿命は短くなります。

出来るだけ歯の神経を取らない

 歯の中には神経と血管(歯髄しずいと言います)があります。その神経と血管が、歯に危険が及ぶと自己防御能を発揮し歯を守るように働きます。また、違和感や痛みというサインを出して危険な状態を知らせてくれます。このように歯の神経と血管は、歯を長持ちさせるために重要な働きをしています。歯の痛みに対して歯の神経を取る治療が行われますが、辛い痛みが続いている場合以外は、神経を取らずにすむ場合もあります。かなり大きな虫歯があっても、痛みが出ていない場合は神経と血管を取らない治療(歯髄温存療法)をお勧めします。新井歯科では、歯の寿命を長くするために歯の神経と血管をできるだけ取らずに生かす治療を優先しています。やむを得ず歯の神経を取る場合は、無菌的処置を徹底し、神経を残さずに除去してからその穴を完璧に封鎖しなければなりません。歯を長持ちさせるための根の治療は、十分時間をかけた高度な技術が必要になります。

出来るだけ歯を抜かない

 歯を抜かずに守るには、総合的な知識と技術が必要なため歯科医師誰もが出来ることではありません。総合的診断力、高度な技術力、成功経験豊富の3つを身に付けて初めて出来る治療なのです。抜歯に至る原因は、歯根まで及んだ虫歯、重症の歯周病、歯根が縦に割れた、の3つが主なものです。歯根まで及んだ虫歯を良い状態にして抜かずに残すには、高度な技術が必要になります。一般的には、抜歯されてしまうことが多いのが事実です。新井歯科では、歯根の深くまで及んだ虫歯に対し、歯を動かす治療を行い、歯肉の下に隠れていた虫歯を歯肉の上に引っ張り上げてすべて除去し良い環境にした状態で抜かずに守ることができます。重症な歯周病でも歯を抜かずに済むことが多く、患者さんの治したいという強い気持ちと歯科医・歯科衛生士の高度な技術力がマッチすることでそれが可能になるのです。重症な歯周病が治りやすいか治りにくいかは、患者さんの治癒力が大きく関係してきます。歯根が縦に割れてしまった場合は、治すことが不可能なため一般的には抜歯されます。ただし、ひびが新しい場合やひびが開いていない場合は、強力な接着剤を使った延命処置が可能な場合もあります。もちろん、どんな状態でも抜かずに助かるということではありません。神様でも助けられないものは、抜歯になります。とにかく、どんな状態でもあきらめずに新井歯科にご相談ください。

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